湿度

とある有名漫画家のウェブサイトを閲覧しました。
凝り性な方なのでしょうか、事細かな内容で充実しており退屈しませんでした。
その内容のなかで作者さんの年表のページがあって、幼い頃に描いたという漫画やイラストまで掲載されていました。
その頃から一般ではない、水準の高さを垣間見ました。文字では伝えにくい、この衝撃は感動なのでしょうか……。すこし違うかもしれません。
しかし何十年も前となるような古い絵が保管されているとは驚きです。自分で保管していたのかな。
私も懐かしくなって昔の絵を探しました。学校の図画工作の時間でつくったものは大概残っている気がします。
プライベートで描いてきた絵はどこへいったのかわかりません……。チラシの裏やカレンダーの裏だと捨てられた確率が高いです。
それはともかく、探し当てた中学生以前に描いた一部の絵を見ました。
一番古い絵と思われるのは幼稚園在中5歳ごろの絵です。
全体的にいうと在り来たりの絵でした。絵柄の不安定さは当時からあったようです。
自分の絵なのではっきり言いますが、5歳に相応しくない下手な絵であったり……。原因はいろいろあります。
全部見つけ出して見てみたいなあ。一部だけでは何ともいえないし。
小学2年の頃の絵。
癖かもしれませんね。当時から線を何十にも引いて絵を完成させています。
イラストっぽいものが大半でしたが、顔がリアルで気持悪い猫の絵もありました。
手をデッサンしたようなクロッキーの形跡もありました。
過去を見つめなおしていたらジワジワと創作意欲も湧いて来ました。同時に自分は何を描きたいのかという戸惑いも湧いて、虚無に浸っています。
何を描いても気に入らない。傑作だと思った最近の作品も、黒い線がひしめき合っているだけのゴミに見えた。
幼少の絵を許しているわけではありません。
ただあそこに置き忘れたものが思い出せないだけです。