兄弟姉妹

自分にはニ等親の傍系者、兄と姉という存在はいません。
しかしいとこにただ一人自分の兄と姉となる存在(仮にSさんとしておきます)があります。他にも何人かいますが自分でそう思える人はSさんその人だけなのです。
自分が一番上である存在がゆえ、Sさんは一人っ子であるがゆえ、お互いが得たかった兄弟というものが確立されました。
己の性格上、上に立つということが苦手で歪んでいて、寧ろ上の人に従っているほうが楽であります。
次第に本当の兄弟の如く親しくなりました。血縁関係者の中では唯一気の許せる存在です。(違う意味で親よりも)
Sさんは社会人ですがまだ人間が完成しきっていません。(様々な理由が弊害しているせいもあるのでしょうが)
それゆえSさんと自分の仲を否定する声があります。一緒に居るとお前まで堕落すると。
確かに堕落する。でも一緒だと気が安らぐのです。諸刃の剣というのでしょうか。
……悲しくなってゆきます。なにも言い返せないのが。