斜線、路頭に迷う

あの頃に似た雰囲気。年中重い雨が降っている。それでも必死に生き延びることができた。
夢も希望もないが(それとも思い出せないのか)生きていた。
そうだった、まだ生きていたからなんだ。
学校はつまらなかったけど、好きなことをやることができたから。


今は変わった。これまでと違って学ぶことは楽しくなったけど、好きなことができなくなった。
大人の自覚という束縛は自由と自分を失わせてしまったんだ。
好きなものがなくなって、好きな自分がいなくなって、嫌いな時間が迫って来て、嫌いな自分が醜く笑っている。
嫌いな自分がいつまでも自分の袖を引張る。泣き叫びながら、心を痛めつけながら。
最後にしたい。最期にしたい。
健全であればこんなことには絶対にならないから。


安心は? 安心はどうやって。

廻る最悪。