この物語は(一部)フィクションです

ことの発端は5、6年前くらいにさかのぼります。
夏の季節の早朝に若い男の言葉ではない奇声が聞こえました。
数秒程度の音声を何回か発声しただけだったような記憶です。
その奇声で何回か目をさまされたのですが、当時はそんなに気にもしませんでした。


去年の今頃の夜(大体午後10時すぎ)に、同一人物かどうかはわかりませんが若い男が大声で何か叫んでいました。
住宅地と住宅地の間に1.5ヘクタールくらいの造園地があるわけですが、その造園地の向こう側から声が聞こえたような気がします。
男の位置は間近(10メートル以内)というわけでもなく、遠すぎる(100メートル以内)ことも無いでしょうが、実際目視したわけではないので確実な距離は不明です。
えんえんと一時間ちかく鬼気迫るような雰囲気で騒いでいたので、いよいよ警察に通報しなければと思った矢先に辺りは静まっていました。
状況的に男はひとりだったようだし、何言っているのかわからなくてもそれが不良? が馬鹿騒ぎしていることはわかっていました。


去年はそれ一件だけだったのに比べて今年は何件にも増えました。
そしてすべてのケースに当てはまるのは夏の季節だけ奇声男が現れるということです。
夜中0時すぎに突然「アッー!」などと高い声で一発だけ叫ぶケースや、でかい音源と声でX JAPANの紅を気取った風に歌ったかと思えば最後にやっぱり奇声をあげます。
これはまた別の人なのかもしれませんが、夜の1時すぎなどに誰かと談笑しているのも何回かありました。
何にせよなぜ夜に叫ぶのか理解できないので怖いことこの上ないです。
こんな夜中まで起きている自分もその遠因となっているのかもしれません。
幻聴じゃないです。

木木: まさかとは思いますが、この「男」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。もしそうだとすれば、あなた自身が統合失調症であることに ほぼ間違いないと思います。
 あるいは、「男」は実在して、しかしここに書かれているような異常な行動は全く取っておらず、すべてはあなたの妄想という可能性も読み取れます。
この場合も、あなた自身が統合失調症であることにほぼ間違いないということになります。