2006-09-23 あきゃ 日記 物語 朝、目覚めて部屋の窓を開けるとかぐわしい香りが吹き込んできた。 人の心を眩惑させる甘い風の音。 それはどこから漂ってきたのかわからない。庭のそれはいまだ小さく、匂いを漂わせるには程遠い。 たまに風によって運ばれてくるのが楽しみでならない。 新しい香りが届くまで、秋の想いを馳せる。 黄金の贈り主へ。金木犀と空へ。